寝ぼけまなこの、春のある日のこと。
「ゑ女さんの『絵』使わせて~~」のミ・メール。
え!!ホントにいいの~“あたしのなんか”で~?

もし。
身勝手なあたしの思い入れだけで描かれた絵の中に
あなたが「モノガタリ」を感じるものがあったら
ぜひ!!!…使ってやってくださいな。
モチロン。
どの子でも・・・いいからね。
ミメイサンの手で生まれ変わるあたしの子ども。
どんな運命に玩ばれるのでしょう。
今からすっごく楽しみ。
・・・との
あたしの“快い”返事のもと
選ばれたのが・・・あの子でした。

正直言って、ミメイさんに選ばれたのがあのイラストだと知った時は、
なんだか・・・意外な気がしました。
あれはイビツナあたしのほんのココロ描きのような戯れ絵でしたから。
でも、じっとあの絵を見つめるうちに、
・・・ふむふむ、なるほどミメイさんがこの中で「もういいかい?」って言ってるの
ね。。と。
だから、もうすっかりあたしの手を離れて
あなたの世界にどっぷりと浸かるだろうこの絵に
あたしなりのエールを送りました。

ミメイさんの手はいつだって
すとんと、イリュージョンの井戸の中にあたしを嵌める。
その度に
心ごとあたしは掬い取られて…
あなたの掌。そう、タナゴコロの上で
あたしは右往左往を繰り返す。
そしていつだって泣きじゃくりながら
あたしの心を拾い集めるコトになってしまう。

そう。その通り、すっかりお話の中に
あたしは心を侍らせながら
ひととき「家出したわたし」と一緒に
あたしも自分の過去といまを行き来してみました。

「hide-and-seek」
あたしの「水差し」という絵から生まれたというこのお話は
そのタイトルの通り、
そうね、小粋な独り芝居にも似た、自分探しのモノガタリです。

それこそ、“美味しいのは”ね、
このお話にはあちこちにミメイさんが隠れてて、
あたしはすぐに、ココソコで、ミメイさんめっけ~。。
そいでもって、
思わず「もういいよ~」って
あなたを「ウツツ」に呼び戻してあげたくなったあたし。
けれど、今頃になって、はたと気づきました。

ミメイさんの描いたこのモノガタリの中に
まんまと嵌められていたのはやっぱりあたしの方だったか。。と。
むむ。。早くあたしもウツツに戻ろう。
ねえ、ミメイさん。
「もういいか~い?」

(2004/10/10)


元記事URL:http://kukieme.exblog.jp/d2004-10-08
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