認知症で記憶が薄れていく母親とその家族、
家族ではないけれど家族のような若い男。
その日常は実際にはもっと深刻で
それぞれの苦しみがあるだろうけれど、
この小説はそこまで暗くない。
主人公エリの心の揺れは丁寧に描かれているのだけれど、
その苛立ちや悲しみが家族の存在によって救われている。
認知症を扱ったものには読んでいて辛いものが多いけれど、
こういう小説があってもいいのじゃないかと思う。

とても良い本を読みました。