2005年10月15日 空に昇る 海風に吹かれて橋を渡った。 歩きながら空を仰ぐと、 梯子がかかっていた。 すっくと天に向かって。 青い空にのぼるための、白い梯子。 空は、どこまで空なのだろう。 闇色の宇宙と、青い空の境目は、どこにあるのか。 梯子の途中で振りむいて、 地球が青く見えたなら、 そこはもう宇宙なのだろうか。 水をたたえた星は、 青空よりも、もっともっと青いだろうか。 天に向かう梯子のうえを、 真っ白な鷺が飛んでいった。 天使のように、羽をひろげて。 「とるにたりないこと」カテゴリの最新記事